その電話がかかってくると、すべてが一変します。がん、認知症、重篤な心臓疾患といった診断は、未来を一瞬にして書き換えてしまいます。その後の数時間、数日間、家族は腫瘍専門医の手配をし、治療センターを調べ、保険会社に電話をかけ、他都市から駆けつけます。医学的には、彼らはすべてを正しく行っています。

しかし、ほとんど誰もかけようとは考えない電話が一つあります。医師へでも、専門医へでも、薬局へでもありません。家族や自分自身へ、電話と静かな部屋、そして録音する意思を持ってかける電話です。

深刻な診断は、人の人生において最も物事を明確にする出来事の一つです。それは、何が重要なのかに意識を集中させます。また、普段なら本音を口にするのを妨げるような社会的抑制を解きほぐす傾向があります。診断後の数週間、人はしばしば、ここ数十年でかつてないほどオープンになり、内省的になり、自分の本当の物語を語ろうとする意欲が高まります。

これこそが「窓」なのです。しかし、この窓は閉ざされてしまいます。必ずしも病気そのもののせいだけではありませんが、治療が始まり、疲労が蓄積し、薬が意識を曇らせると、この異例の明晰さがもたらす期間は終わりを告げるのです。

ホスピスのチャプレンや緩和ケアの専門家たちは、このパターンを絶えず目の当たりにしています。診断直後の数週間、録音機器を手にそばに座り、質問を投げかけ、本人に語らせる家族は、その後、かけがえのないものを手に入れます。準備が整うまで、あるいは状況が落ち着くまで待っていた家族には、しばしば沈黙しか残らないのです。

質問は深遠なものである必要はありません。単純なことから始めても構いません。「あなたの人生について教えてください「ご両親について教えてください」「私に知っておいてほしいことは何ですか」。ほとんどの人は、その場を与えられれば、大切なことすべてを語ってくれるものです。

診断は物語の終わりではありません。それは往々にして、物語の最も重要な部分がようやく語られる瞬間なのです。しかし、それを記録する誰かがそこにいてこそ、初めて実現するのです。

手遅れになる前に

記録を残さない日々は、語られることのない物語になりかねません。今日からご家族の声を残し始めましょう――必要なのは、たった一本の電話だけです。

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