ベビーブーマー世代――1946年から1964年の間に生まれ、米国だけでもおよそ7600万人――は、手がけたものすべてを一新した世代です。若者文化。ロックンロール。公民権運動。フェミニズム運動。パーソナルコンピューティング。そして今、人生の最終章を迎えた彼らは、「遺産」を残すことの意味を再定義しようとしています。
従来の遺産のあり方は受動的なものでした。人は亡くなり、蓄積したものを残し、子孫がそれを整理する。遺産とは、家や貯蓄、所有物といった財産のことでした。自分の物語は、もし残ったとしても、自分をよく知る人々の記憶の中にのみ生き残るものでした。つまり、世代が移り変わるごとにその物語は色あせ、やがて家族の伝説という霧の中に完全に消え去ってしまうのです。
ベビーブーマー世代はこのモデルを受け入れていません。彼らは、記録技術が広く普及した環境で育った最初の世代であり、幼少期から写真によって人生が記録されてきた最初の世代であり、そしてスマートフォン、AI、声のクローン技術、動画プラットフォームといったツールを手に、かつてないほど忠実に自らの物語を捉え、伝えることができる状態で老後を迎えた最初の世代なのです。
また、調査によると、彼らはこれまでのどの世代よりも、自らの人生の意味や残す遺産について積極的に考える傾向があるようです。2023年のAARPの調査では、60歳以上の成人の72%が、子供や孫に有意義な遺産を残すことを最優先事項の一つとしていることが判明しました。しかし、財務的な遺産計画を超えて、そのための具体的な措置を講じた人は15%未満でした。
この「意図」と「行動」のギャップこそが、Heirloomの存在意義です。技術は存在します。意欲もあります。必要なのは、始めるための枠組み、質問、そしてきっかけです。なぜなら、始めることが最も難しく、多くの家族は自分たちだけではなかなかその一歩を踏み出せないからです。
それでも実際に始められるベビーブーマー世代——レコーダーを手に取り、自らの物語を語り始める人々——は、他のどの世代もこれほどまでに形ある形で残すことのできなかったものを遺しています。それは、彼らがどのような人間であり、何を知っていたかを記録した、完全で、検索可能で、音声再生が可能で、インタラクティブなアーカイブです。これこそが、新しい形の遺産なのです。そして、それはたった一つの会話から始まります。
手遅れになる前に
録音を行わない日々は、語られることのない物語となる可能性があります。今日からご家族の声を保存し始めましょう。必要なのは、たった一本の電話だけです。
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